こんにちは。最終皇帝です。
レトロゲームというのは、店によって値段がぜんぜん違ったりしますよね。1,000円で買ったソフトが、別の店で500円で売っていたなんてことはザラにあります。
私の場合、そういう時は「俺はこのゲームなら、この値段を出していいと思ったから買ったんだ」と考えるようにしています。内心はめっちゃ悔しいですが(笑)。
さて、今回はそんな店主の価値観により、値幅がやたらと変動しているゲームを紹介したいと思います。
今回紹介するゲーム
今回は『ラブルセイバー』です。ゲームボーイソフトの中では、割とレア度の高い作品ですね。
価格
HARD OFFにて、3,240円で購入しました。バーチャルコンソールでは、発売されていないようです。
先日、他の中古ショップで1,500円で売られているのを見て、凹みました。
あらすじ
ある日、男の子と女の子が遊んでいると、空からUFOが現れ、彼らをさらってしまった。女の子はUFOから逃れ、惑星上に降り立った、そこに一台のロボットが現れた。
彼女はロボットに乗り込み、男の子を取り返す冒険に出るのであった。
(オープニングとエンディングを見る限りでは、こんな感じのストーリーのはず)
ゲームシステムなど
少しだけ縦スクロールもありますが、メインは横スクロールのアクションゲームです。
操作方法
スーパーマリオブラザーズの操作に+αされたような感じですね。
操作 | 詳細 |
---|---|
←→キー | 左右の移動。 |
Aボタン | ジャンプ。 |
Bボタン | ショットを放ちます。 通常は1WAYで、アイテムを取得すると3WAYになります。 |
A+B+方向キー |
アイテムを取得していれば、アンカーを飛ばします。 |
ジャンプ中にAボタン | アイテムを取得していれば、ホバリングします。 |
B + ←→キー | ダッシュします。 |
操作キャラクターの状態
操作キャラクターには『ロボットに搭乗した状態』と『生身の女の子状態』の2つの状態があります。
ステージ開始時は『ロボットに搭乗した状態』から始まり、敵の攻撃をくらうと、ロボットが廃棄され、『生身の女の子状態』になります。
生身の状態では、ロボット搭乗時に比べ、下記のような制限が付加されます。
- 3WAYショットのアイテムを取得しても、3WAYにならない(1WAYのまま)
- 連射速度が相当落ちる
- 敵のダメージをくらうと即死する
アイテム
ステージ上には、役に立つアイテムが色々落ちています。下表は一例です。
イメージ | 詳細 |
---|---|
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アンカーの残量が増えます。 |
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ショットが3WAYになります。 |
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1回だけ空中でホバリングできるようになります。 |
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生身の女の子の状態で取得すると、ロボットに搭乗することができます。 |
アンカーは一種の命綱
アンカーは、障害物に飛び移る以外に命綱的な役割をしてくれます。
具体的には、プレイ中誤って床下に落下してしまった際、フィールドに復帰するためのアンカーを発射できます。
ちなみに、発射するとアンカーの残量が1つ減ります。
残機数が1つ減るところを、アンカー1つで助かるなら、結構なもうけものですね。
ステージ上のギミック(仕掛け)
ステージ上には、色々な仕掛けが用意されています。例えば、以下のようなものが用意されています。
- ステージ上の特定の箇所をショットで攻撃すると、道が出現する
- ステージ上の点滅している箇所を踏むと、障害物が破壊される
ボス
各ステージの最後には、ボスが配置されており、倒すと次のステージにいくことができます。
コンティニューは無い
このゲームは残機数がなくなると、タイトルへ強制的に戻されます。もったいない死に方をしないよう、慎重に進む必要があります。
プレイ時間
残機数が0になると、強制的に最初からやり直しになることもあり、かなり時間がかかりました。エンディングを見るのに、おそらく4~5時間ぐらいはかかった気がします。
良い点・楽しい点
背景グラフィックが良い
リアリティを追求しているのか、ステージ背景のグラフィックがかなり細部まで作りこまれています(描かれています)。
要塞内部のような機械だらけのステージがあったり、レンガ造りのお城や荒廃した森のようなステージがあったり、ステージの雰囲気にバリエーションがあってよかったです。
良曲が多い
各ステージごとに曲が用意されており、どれもかなりの良曲です。私個人的には、最初のステージで流れる哀愁感、孤独感いっぱいの曲がかなり好きです。
悪い点・残念な点
ストーリー性
「少女がロボットに乗り込んで、少年を助けに行く」というかっこいいお命題があるのに、ストーリーに触れているのがオープニングとエンディングだけで、もったいないです。
文字での説明でも良いので、そのステージに少女がたどり着いた経緯などを、ステージとステージの間に挿し込んでくれたら、もう少し感情移入できたかもしれません。
たまに動作が重くなる
画面上に敵や障害物が多く表示されると、だんだん描画速度が下がってきて、動作が重くなります。
武装の種類が少ない
武装が1WAYのショットと3WAYのショットしかないのが、ちょっと残念でした。
その他
作りが細かい
地味に細部にこだわっているところがあります。例えば、
- 女の子が攻撃をくらうと、目を開けたまま横向きになり、
少しすると目をつぶって、うつぶせになる(妙にリアル) - ロボット搭乗時と、女の子の状態でBGMが異なる
個人的な評価
オススメ度
★★★☆☆ (普通です)
値段云々は置いておくとして、横スクロールのアクションゲームがお好きな方であれば、そこそこ楽しめる良作です。BGMがかなり良いので、プレイ中の気分も上がります。
ゲームシステムに関しては、アンカーの使用やホバリングなど、特殊なオプションはあるものの、他のアクションゲームを圧倒するような珍しいものが無く、これから初めてプレイする方にとっては、少々物足りないかもしれません。
値段の話に戻しますが、3,000円以上出してプレイすべきゲームかと言えば、微妙なところです。1991年の発売当時にプレイしていた方もしくは、コレクターの方であれば、オススメします。
最後に
3,000円以上するのは正直驚きました。出荷本数の少ないプレミア商品なんですかね。