こんにちは。最終皇帝です。
プレミア価格というのは凄いものですね。私がよく通っているお店には『レンダリングレンジャー』というゲームがショーケースに飾られているのですが、確か十数万円の値段が付いています(裸のソフトで)。
私の場合、レトロゲームの購入目的は『コレクト目的 : プレイ目的 = 3:7』程度なので、さすがにこの値段になると、面白いことがある程度保証(確証)されていないと買えません。
(空から1億円が降ってくれば別ですが。)
さて今回は、先日ご紹介したプレミア価格のゲームの第2作目をご紹介したいと思います。
今回紹介するゲーム
今回は『ラブルセイバーII』です。先日、前作『ラブルセイバー』をプレイしたので、ついでに本作もプレイしてみました。
価格
遠出した際にあった中古ゲームショップにて、3,300円で購入しました。前作と同様、結構なプレミア価格がついていますね。買うときちょっと手が震えました。
あらすじ
前作とは異なり、オープニングにストーリーの経緯を示すアニメーションが用意されていないため、ストーリーは不明です。
何かしらのストーリーが描かれている匂いはしますが。
ゲームシステムなど
ワイヤーアクションがメインとなる、横スクロールのアクションゲームです。
前作と異なる点
本記事では、前作と異なる点をメインに紹介していきます。
アンカー(?)の使い方
前作と比べ、本作はアンカー(?)を使ったワイヤーアクションが重要な位置を占めることとなり、操作方法や仕様がだいぶ変わっています。
具体的には、下記の点が変更されました。
- 無限に放つことができる
- 発射できる方向(上方向のみになった)
- 復帰時の命綱となる仕様がなくなった
(ブースターが追加されたため) - ぶら下がっている最中のショットが可能
前作はスーパーマリオっぽさがありましたが、本作は完全にその雰囲気が消え、ジャングルでツタを移動するターザンライクなゲームになりました。
緊急用ブースター(?)の登場
復帰時のアンカーによる救援の仕様がなくなった代わりに、緊急用のブースターのようなものが登場しました。
このブースターは、床下からある程度の箇所までロボットを引き上げてくれるだけでなく、一定時間、空中移動することもでき、安全なところまで移動することができます。
なお、この空中移動の機能は、床がほとんどない後半のステージで、かなりの威力を発揮します。例えば、わざと床下へ落ちて、空中移動でボスのいるところまで強引に到達するという荒技が可能です。
(最後の1,2ステージは、この技を多用していました(笑))
武器の増加
前作は『1WAYと3WAY』の2種類でしたが、本作は『1WAY, 2WAY, バズーカ(?)』の3種類となりました。
操作キャラクターの状態
前作は『ロボット搭乗』と『生身の人間』の2段階でしたが、
本作では『ロボット搭乗(フルフェイス)』、『ロボット搭乗(顔面部露出)』、『生身の男の子』の3段階になっています。
こちらで確認した限りでは『生身の男の子』の時だけ、使用できる武器に制限があるようです(1WAY, 2WAYしか使用できない)。
ステージ選択
前作はステージの順番が決められていましたが、本作は特定のエリア内で、自分の好きなステージから始めることができます。
プレイ時間
大体1時間ぐらいでスタッフロールまでいくことができました。
初回プレイ時にゲームオーバーにならなければ、40分ぐらいでクリアできたかもしれません。
良い点・楽しい点
独特のスリル感
ほぼ地面のないステージで「落ちたら奈落」というスリルを感じながら、アンカーを着実に飛ばして進んでいくところに面白みがあります。
こういったゲームは意外とありそうでなく、アイデアの秀逸性を感じました。
グラフィックの描画遅延の減少
前作は、画面に表示するオブジェクトが多くなってくると描画が遅くなり、カクカクし始めていましたが、本作はその点がだいぶ改善されています。
おそらく必要以上に凝った背景を少なくしたことが要因かなと感じています。
操作性の向上
上記、描画の速度が上がったおかげか、ボタンを押した際のレスポンスが良くなっているように感じます。
敵撃墜時のサウンドエフェクト
敵を撃墜した時にかかる破壊音のサウンドエフェクトが良く、なかなか爽快です。
前作では「シャリ」というぐらいの音でしたが、本作は『バシュ!』という割と過激な音がなります。
悪い点・残念な点
ストーリー性
残念ながら、オープニングからエンディングを通して、ストーリーに関して語られることがありません。そのため感情移入ができず、単にアクションゲームを楽しむ作品になってしまっています。
ボリューム不足
全体的に難易度が低く、ステージ数があまり多くないため、ボリューム不足を感じてしまいます。
BGM
残念ながら、全体的に前作の方がBGMは良く、本作は少々劣化した感じが否めません。
具体的には、下記の点が気になりました。
- 音の厚みがなくなった。
- フィールドの情景にあまり曲が合致していないように感じる
もしかすると、前作が良すぎたのかもしれませんが。。。
個人的な評価
あらすじ不明のため、一旦『ストーリー性』は0としています。
オススメ度
★★★☆☆ (普通です)
前作と異なり、アンカーを上手に利用するアンカーアクションになり、珍しさが増したこともあって、そこそこ楽しめました。
ただ、操作性を重視したのか、前作よりも劣化していると感じられる面も多く、評価は良悪五分五分といったところで『普通』としています。
さらに前作と同じくプレミア価格となっているため、コスパを考えると、もっと他のアクションゲームをオススメしたくなるところです。
最後に
高いのには理由があるし、安いのにも理由がある。
必ずしも、高ければ面白いわけでもないし、安ければつまらないわけでもない。
真実を知りたければ、自分でプレイするしかないってことですかね。