こんにちは。最終皇帝です。
近頃、『ネオジオミニ』や『PCエンジンミニ』など、レトロゲームを詰め込んだハードが増えていますね。
この調子で『ワンダースワン全部入り』が出てくれたら、私は狂喜乱舞するんですが。
さて、今回は以前記事にした『スパロボF』の続編を紹介したいと思います。
今回紹介するゲーム
さて、今回は『スーパーロボット大戦F 完結編』です。
価格
セガサターン版は、HARD OFFで324円、プレイステーション版は、確かHARD OFFで540円だった気がします。
あらすじ
『ティターンズ』の台頭により、地球圏の動乱が加速していく最中、突如現れた『ペンタゴナ』の支配者『オルドナ・ポセイダル』は、異星人の組織『ゲスト』と手を結び、連邦に対して戦いを仕掛け、地球の拠点の大半を占拠してしまった。
徐々に力を取り戻しつつあるDC、『バイストンウェル』から突如召喚されたオーラマシン、DCと手を組み『デビルガンダム』の手下となったマスター=アジア。
ロンド=ベルはかつてのメンバーを終結させ、戦いに明け暮れるのであった。
(プロローグより要約。割と適当です。)
ゲームシステムなど
基本的には、以前紹介した『スーパーロボット大戦F』と同じです。
引継ぎプレイ
前作『スーパーロボット大戦F』をプレイしたデータが残っている場合、その続きから開始することができます。引き継がれるのは、下記の通りです。
- 敵パイロットの説得状況
- 資金の取得状況
- 強化パーツの取得状況
- 味方パイロットのレベル
- ロボットの改造状況
なお、引継ぎせず、完結編から開始することも可能です。その場合、下記のような状態でスタートします。
- 資金が1,000,000
- パイロットのレベルがある程度上がった状態
- 強化パーツがまばらに取得された状態
新規参戦作品
完結編から登場する作品は以下の2つです。
イデオンはスパロボの歴史を語る上で、かかせない作品ですね。
- トップをねらえ!
- 伝説巨神イデオン
プレイ時間
25~30時間程度はかかったと思います。MAP兵器を多用しなければ、倍以上はかかると思ったほうが良いです。
良い点・楽しい点
引継ぎ作品
これまでのスパロボは、最大でも、30~40話が標準的でした。その点、本作は2つのソフト間で引継ぎができるようになったため、F,F完結を通して、70話以上の大ボリュームが実現されました。
マップ兵器を楽しむ
本作はスパロボの中でもトップクラスでマップ兵器の種類が多い作品となっており、今までよりもさらに、戦略兵器で多くの敵を一網打尽にする面白さを感じることができます。
とにかく強力なものが多いです。下記は一例です。
武装名 | 詳細 |
---|---|
イデオンガン (イデオン) |
デフォルト攻撃力が9,999 さらに威力だけでなく 発動するまでに色々と |
超級覇王電影弾 (ゴッドガンダム) |
範囲が異常に広く、 射程が長い。 ドモンのスペックが 高いためかなり強い。 |
バスターランチャー (エルガイムmkⅡ) |
一直線に遠距離砲撃する エネルギーコストが |
ハイメガキャノン (ZZガンダム) |
射程は狭いですが、 完結編序盤から手に入れる ことができ、威力もかなり高い。 G-フォートレスで敵の 懐に突っ込み、魂をかけて 一気にぶち込む 強襲兵器として重宝します。 |
なお、特定の武器を最大(10段階)まで改造することで、隠されたMAP兵器が出現します。
例えば、下記の武器もMAP兵器になります(他にも色々あります)。
- フィンファンネル
- ファンネル
- ゴーフラッシャー
- ブレストファイヤー
悪い点・残念な点
戦闘アニメーションが長い
コレに関しては、前作と同じですね。
戦闘中にキャラクターボイスが入ったことと、メディアのローディング時間があるため、1回にかかる戦闘アニメーションの時間がやたらと長いです。
もし、アニメーションカットができるようになったら、更なる良作となっていたことでしょう。
Fで活躍したロボットが微妙になる
『ビルバイン』、『エヴァ初号機』といったFでは前線に出ていたロボットが完結編では影を潜めます。その理由は地形適応。これらのロボット、パイロットの宇宙の地形適応が残念なことに『B』で設定されています。
育てていた場合は結構残念です。
スーパーロボットの冷遇
本作はこれまでのスパロボの中で一番、スーパーロボットが冷遇されています。
とくに運動性・パイロットの命中力・敵パイロットの回避力のバランスが強烈に悪く、ザコ敵に普通に攻撃しようものなら『命中率0%』なんてのはザラにあります。
攻撃する場合は、必ず精神コマンドの『必中』が必要になりますので、かなりしんどいです。
逆にガンダム + ニュータイプを中心としたリアルロボットはバンバン攻撃が当たり、威力もスーパーロボット並みに高いです。
その他
ガンダムW系の説得が難しい
やたらと入手条件が厳しいです。当時、攻略本を持っていなかったら、間違いなく仲間にできなかったでしょうね。
ただ、その苦難の道の先に『ウイングゼロカスタム』が待っています。
(個人的には、あまり率先して使いませんが)
オススメユニット
ユニット名 | 詳細 |
---|---|
ゴッドガンダム |
通常プレイした場合、 ハイパーモード時に発動する ドモンが最後に覚える |
ZZガンダム | 序盤から使える 『ハイメガキャノン』が便利。 強襲するのに最適。 |
F91 |
完結編第1話から登場し、 パイロットのシーブックの 高性能レーダーをつけて |
νガンダム |
もはや定番ですが、 フィンファンネルを |
『イデバリア』は無い
前作のエピローグにて完結編のトレーラー動画が流れ、その中でイデオンがイデバリアを展開しているシーンがありますが、本作のイデオンにはイデバリアの特殊能力はありません。
どうやらボツになったようですね。
バランスブレイカーになりかねない(もうすでになっているけど)ので、個人的には無くてよかったです。
無限コンティニュー(全滅プレイ)
敵に撃墜されまくったり、コマンドを使うための精神ポイントが尽きて、あと一歩先に進めない方には『無限コンティニュー』をオススメします。
無限コンティニューのやり方
やり方は簡単。自分の好きなタイミングで全滅するだけです。全滅すると、そのステージの最初からやり直すことができます。
無限コンティニューのメリット
無限コンティニューは敵を倒した後に全滅すると、次に最初からやり直す際、それまでに得た資金・経験値が引き継がれます。つまり、繰り返すことでお金が簡単に貯まります。
オススメはサイバスターの『サイフラッシュ + 幸運』で荒稼ぎした後、戦艦に着艦し、撃墜される方法です。おそらく一番手っ取り早く稼げます。
補足
無限コンティニューは通常、ステージ攻略中に一度もセーブをせず全滅すれば、全滅前に得たお金と経験値が、やり直しの際に引き継がれるシステムだったと思います。
しかし、実機で確認した限りでは、セガサターン版はステージ攻略中にセーブしてもコンティニューが可能でした(セーブ後リセットして、全滅しても全滅前の資金が引き継がれたように見えました)。
逆にプレイステーション版は、セーブ後リセットして、全滅した場合はタイトル画面に強制的に戻されました。
どうやら、プレステ版とサターン版でこのあたりの動きは異なるようですね。
(もし違っていたら、コメントをお願いいたします。)
メタス・ダイアナン・ビューナスでレベルアップ
『メタス・ダイアナン・ビューナス』には『修理装置』がついており、味方を回復させると経験値が入ります。さらに、自分よりレベルの高いキャラクターを回復させると、経験値が増加する仕様になっています。
このシステムを利用すると、キャラクターのレベルを簡単かつ、飛躍的にアップさせることができます。
レベルアップの手順
下記の手順を踏むだけです。
- メタス・ダイアナン・ビューナスにレベルを上げたいパイロットを乗せる。
- 3体を出撃させる。
- ネェル・アーガマあたりのMAP兵器で3体を攻撃。
- 3体がそれぞれ修理装置を使って回復させあう。
これだけです。これをひたすら繰り返すと、ガンガンレベルが上がっていきます。
補足
修理装置の回復量が多いほど、経験値が増えるので、可能であれば3体のHPはフル改造しておき、攻撃を与えるMAP兵器の威力も挙げておいたほうが、より効率が良くなります。
超有名な攻略本
スパロボF完結編を語る上で、超有名な攻略本があります。それがこちら。
(この本はプレステ版用です。おそらくサターン版でも適用できると思います。)
何故この攻略本が有名になったかというと、
『毒舌』
が原因です。参考までに、1つだけ紹介させて頂きます。
(削除依頼があれば削除いたします。)
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[G・キャノンの解説]
非常に中途半端なユニット。強化パーツを3つつけられるので、高性能レーダー×3なんて事をやっても楽しいのだが、そこまでする必要はない。
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いかがでしょうか?
私には、こんなことを書く勇気がありません。
これだけのことを書けるのは編集者の自信のあらわれとも捉えられます。スパロボを熟知していなければ、ここまでズバッと言い切ることはできないでしょう。
個人的には、最初の「非常に中途半端なユニット」という12文字のパワーワードに込められた破壊力を感じずにはいられません。
小さな声で同意します。
こんな感じの論調が本全体に散りばめられており、読みきった後は、お腹一杯です。
毒舌がお好きな方は、是非一度手にとってみてはいかがでしょうか。

PS版 スーパーロボット大戦F完結編 パーフェクトガイド (The PlayStation BOOKS)
- 作者: The PlayStation編集部,アミューズメント書籍編集部
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 1999/04
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
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個人的な評価
オススメ度
★★★★☆ (オススメします)
第4次スーパーロボット大戦をプレイした後に遊ぶと、アニメーションのゆっくりさに多少絶望するかもしれません。
ゲームバランスの悪さが見え隠れしますが、昔のゲームの鬼畜仕様を継承していると考えれば、頷けなくもないです。今は亡きウィンキーソフトの定番クオリティです。
なお、前作Fと比べて、MAP兵器主体のスパロボになったので、なかなかシナリオが進まないというストレスからはやや開放されます。
この時代の長編スパロボの威力を肌で感じたい方にはオススメです。
最後に
個人的に、本作はかなりの思い入れがあり、中学生の頃、毎日熱中してプレイしていました。
あの頃は、ガンダムにほとんど興味がなかったもので、スーパーロボットばかり強化し、最終戦でも『アムロ・カミーユ・クワトロ・ジュドー』が戦闘に出ていないほどでした。
マップ兵器で一網打尽にしないと、物凄い時間のかかる本作を、ゴッドガンダム・ガンバスター・グルンガスト・ダンクーガ辺りでゴリ押ししたのは良い思い出です。
(電影弾だけは、ちょくちょく使いましたけどね)。
ちなみに、私の周りでは4,5人が本作をプレイしていましたが、途中で力尽き、最終的にクリアしたのは私だけでした。
今考えてみると、頑張ってF, F完結をクリアしたことが、何らかの自信になり、その後のスパロボをプレイするようになった気がします。